FX取引で損失を抑えるための基本、通貨ペア・レバレッジ・損切り

※本記事にはプロモーションが含まれます

FX の取引は「安く買って高く売る」か「高く売って安く買い戻す」かの 2 択ですが、どこが安くどこが高いかの判断が難しいため、損失が続くと資金が減って取引を続けられなくなります。長く取引を続けるには、通貨ペア、取引量、損切り、時間帯、分析の 5 つで損失を抑える形を先に決めておくことが基本になります。

本記事で整理する 7 つの基本は、利益を保証するものではなく、大きな損失で資金を失う場面を減らすための考え方です。取引量の多い通貨ペアを選ぶ、実効レバレッジを抑える、損切りの比率を決める、流動性の高い時間帯に取引する、インジケーターで相場を確かめる、相場に合ったインジケーターに絞る、時間足を取引スタイルに合わせる、の順に解説します。

XMTrading(以下 XM)の MT4/MT5 で取引を始めたばかりの方と、損失が続いて取引の組み立てを見直したい方を対象にしています。各インジケーターの表示と見方は個別の記事で解説しているため、本記事では要点だけを扱います。

目次

取引量の多い通貨ペアを選ぶ

取引量の少ない通貨ペアはスプレッドが広く、値動きが急に大きくなることがあり、損失につながりやすい特徴があります。米ドルを含むドルストレートの主要通貨ペアは取引量が多く、スプレッドが狭く、値動きも比較的なだらかです。

通貨ペア呼び方特徴
USDJPYドル円日本の参加者が多く、値動きの情報が得やすい
EURUSDユーロドル世界で最も取引量が多く、スプレッドが最も狭い
GBPUSDポンドドル値動きが大きく、損益の変動も大きい
AUDUSD豪ドル米ドル資源価格と中国の景気の影響を受ける

XM では 50 以上の通貨ペアと CFD 銘柄を取引できますが、初めのうちはドル円かユーロドルに絞ると、スプレッドの分の不利が小さく、値動きの癖もつかみやすくなります。スイスフランを含む通貨ペアは XM でレバレッジの制限があるため、慣れるまでは避けます。

実効レバレッジを抑える

実効レバレッジは、保有中のポジションの合計額を有効証拠金で割った倍率です。最大レバレッジ 1,000 倍の上限まで取引すると、数 pips の逆行でロスカットになります。

レバレッジの高さと損益の変動

証拠金維持率 1,000% 以上(実効レバレッジ 100 倍以下)を目安にすると、1 日の平均的な値動き(ドル円で 0.5 円前後)には耐えられます。証拠金維持率 1,000% 前後で取引したときの、資金ごとの取引量の目安は次のとおりです。

資金(有効証拠金)取引量必要証拠金証拠金維持率 / 実効レバレッジロスカットまでの値幅
5 万円0.35 ロット(35,000 通貨)約 4,500 円約 1,100% / 約 80 倍約 1.4 円(140 pips)
7 万円0.50 ロット(50,000 通貨)約 6,500 円約 1,080% / 約 82 倍約 1.4 円(137 pips)
10 万円0.70 ロット(70,000 通貨)約 9,000 円約 1,100% / 約 80 倍約 1.4 円(140 pips)
50 万円3.50 ロット(350,000 通貨)約 45,000 円約 1,100% / 約 80 倍約 1.4 円(140 pips)

上の表はドル円 1 ドル 115 円、最大レバレッジ 1,000 倍、ロスカット水準 20% で計算した例です。5 万円の資金で 35,000 通貨を持つと、約定価格から 1.4 円逆行するとロスカットになります。複数のポジションを持てば合計で実効レバレッジは上がります。計算の仕方は レバレッジとは と 証拠金・必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率の違い で解説しています。

損切りの比率を先に決める

損切りは、含み損のポジションを決済して損失を確定する操作です。遅れるほど 1 回の損失が大きくなり、次に取引できる回数が減ります。資金に対する損切りの比率を先に決めておくと、続けられる回数が読めます。

損切りの比率1 回の損失額1 回目の損失後の残高同じ損失を続けられる回数
1%1,000 円99,000 円99 回
2%2,000 円98,000 円49 回
5%5,000 円95,000 円19 回
10%10,000 円90,000 円9 回
20%20,000 円80,000 円4 回

上の表は資金 10 万円の例です。1 回の損失を資金の 1〜2% に抑えると、数回の損失が続いても取引を続けられます。損切りは注文時にストップロス(S/L)として入れておくと、相場を見ていない間も執行されます。

注意

損切りは損失をなくす手段ではなく、1 回の損失を小さく確定して資金を残す手段です。損切りの価格をあとから遠くに動かすと、比率を決めた意味がなくなります。急変時は指定した価格で執行されないこともあり、損失は実際に発生します。

流動性の高い時間帯に取引する

値動きが安定して注文が通りやすいのは、市場参加者の多い時間帯です。日本時間の夕方から深夜にかけてのロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯がそれに当たります。

  • ロンドン市場: 日本時間 17 時〜翌 1 時ごろ(夏時間は 16 時〜0 時ごろ)
  • ニューヨーク市場: 日本時間 22 時〜翌 6 時ごろ(夏時間は 21 時〜5 時ごろ)
  • 2 つの市場が重なる 22 時〜翌 1 時ごろは取引量が最も多く、値動きも出やすい
  • 東京市場の日中(9 時〜17 時)は値動きが小さく、短時間の売買ではスプレッドの分が残りやすい
  • 日本時間の早朝(6〜8 時ごろ)は参加者が少なくスプレッドが広がる

取引時間の一覧と休場日は XM の取引時間一覧 で解説しています。

インジケーターで相場を確かめる

テクニカル分析は、過去の価格をもとに相場の向きと反転の目安を確かめる手法です。多くの参加者が使う代表的なインジケーターは 5 つで、いずれも MT4/MT5 に標準で入っています。

インジケーターを表示したチャートの例
インジケーター見るもの主な使い方
移動平均線(EMA)相場の向きと反発の目安線の向きでトレンド、ゴールデンクロスとデッドクロスで転換
ボリンジャーバンド価格が収まりやすい範囲レンジ相場で ±2σ での反転、帯の広がりで順張り
エンベロープ移動平均線からの乖離上下の線での逆張り、中心線からの順張り
MACD相場の勢いの変化0 ラインの上下と交差で向きと転換
RSI買われすぎ・売られすぎ70% 以上で反落、30% 以下で反発の目安
移動平均線の向きとトレンド
ボリンジャーバンドの帯
MACD の 0 ラインと交差
RSI の 30% と 70%

表示の手順と見方は 移動平均線、ボリンジャーバンド、エンベロープ、MACD、RSI の各記事で解説しています。どのインジケーターも過去の価格から計算した目安で、サインどおりに動かないことは頻繁にあります。

相場に合ったインジケーターに絞る

相場は通貨ペアと時期で動き方が変わり、同じインジケーターがいつも機能するわけではありません。直近の値動きに合っているものだけを残します。

相場に合ったインジケーターを表示したチャート

上の例はユーロドルの 1 時間足に移動平均線、エンベロープ、MACD を表示したもので、移動平均線が支持線と抵抗線として働き、エンベロープの線で反転し、MACD の 0 ラインの転換と価格の上昇が対応しています。数種類を表示して直近の値動きに合うものを残し、3 種類程度に絞ると判断が迷いません。合わなくなったら入れ替えます。

取引スタイルに合った時間足を見る

同じ銘柄の同じ時刻でも、時間足によってインジケーターのサインは変わります。取引のスタイルに合った時間足で判断し、長い時間足で流れを確かめてから短い時間足を見ます。

豪ドル米ドルの 5 分足
同じ時刻の 1 時間足
同じ時刻の日足
取引スタイル主に見る時間足
スキャルピング(数分で売買)1 分足〜5 分足。流れは 15 分足で確かめる
デイトレード(1 日で完結)15 分足〜1 時間足。流れは 4 時間足で確かめる
スイングトレード(数日〜数週間)4 時間足〜日足。流れは週足で確かめる
長期(数か月以上)日足〜月足

上の 3 枚は豪ドル米ドルの同じ時刻の 5 分足・1 時間足・日足に、期間 20・75・200 の移動平均線と RSI を表示したものです。5 分足では下向きでも日足では上向き、といった食い違いが起きるため、どの時間足で判断するかを先に決めます。チャートの表示と時間足の切り替えは MT4 で新規チャートを表示して見やすく設定する方法 で解説しています。

7 つの基本は、上がるか下がるかの 2 択の判断を、損失を抑えた形で繰り返すための組み立てです。実際の口座で試す前に、会員ページから作れるデモ口座で取引量と損切りの比率を決めて一通り操作しておくと、本番で迷いません。作り方は XM のデモ口座の開設手順 で解説しています。

よくある質問

通貨ペアはドル円だけでよいですか

初めのうちは 1〜2 ペアに絞るほうが値動きの癖をつかみやすく、スプレッドの不利も小さくなります。慣れてからユーロドルなど他のドルストレートを足します。

損切りの比率は何 % が適切ですか

資金の 1〜2% が一般的な目安です。比率を決めたら、取引量と損切りの価格から逆算して 1 回の損失額がその範囲に収まるように注文します。

インジケーターは多いほうがよいですか

多いほど判断が遅くなり、サインが食い違います。相場に合っているものを 3 種類程度に絞り、合わなくなったら入れ替えます。

まとめ

  • 取引量の多いドルストレートの通貨ペアを 1〜2 つに絞る
  • 実効レバレッジは 100 倍以下(証拠金維持率 1,000% 以上)を目安に取引量を決める
  • 損切りの比率を資金の 1〜2% に決め、注文時にストップロスを入れる
  • 取引はロンドンとニューヨークの時間帯(日本時間 17 時〜翌 6 時ごろ)が安定し、早朝と指標の前後は避ける
  • インジケーターは相場に合うものを 3 種類程度に絞り、取引スタイルに合った時間足で判断する

まずはデモ口座で取引量と損切りの比率を決めて一通り操作し、本番は 0.01 ロットから始めてみましょう。

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