海外FX業者のXMは、FX取引以外にも「コモディティ(商品)」「株式指数」「貴金属」「エネルギー」と各種CFD商品も取引ができます。

FXの必要証拠金(取引にするための最低限必要な資金)は、[約定レート]×[取引通貨単位]×[数量]÷[最大レバレッジ]=[必要証拠金]という計算式で求められますが、CFD商品の必要証拠金は、[ロット数]×[コントラクトサイズ(取引単位)]×[オープン価格] ×[証拠金率]=[必要証拠金]という計算式になり、FXとは異なる計算方法となります。

この記事では、XMのCFD商品の必要証拠金計算方法についてご紹介しています。

関連記事 FXの証拠金・必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金・証拠金維持率、各証拠金の違いと計算式

目次

XM CFD商品の必要証拠金計算式

「ロット数」 × 「コントラクトサイズ(取引単位)」 × 「オープン価格」 × 「証拠金率」 = 「必要証拠金」

用語説明
ロット数取引したい量。銘柄により1ロットあたりの価値(コントラクトサイズ)が異なります。
コントラクトサイズ取引単位。(FXの通貨量単位に相当)MT4/MT5、または、XM公式サイトのCFD商品ページで確認できます。
オープン価格対象銘柄の約定価格。
証拠金率対象銘柄を取引するための最低限必要な資金の比率。MT4/MT5、または、XM公式サイトのCFD商品ページで確認できます。

コントラクトサイズと証拠金率の確認方法

1ロットあたりの価値のコントラクトサイズと銘柄毎の証拠金率は、XM公式サイトのCFD商品ページかMT4/MT5で確認することができます。

XM公式サイトから確認する場合

XM公式サイトのメニュー「取引」をクリックし、取引商品の「コモディティ(商品)~仮想通貨」の中から確認したいCFD商品リンクをクリックします。

XM公式サイト

下記、「コモディティ(商品)」ページを例にご紹介します。

画面を下にスクロールして移動し「商品 – スプレッド / 条件」項目から、各銘柄の「1ロットあたりの価値(コントラクトサイズ)」と「必要証拠金率」を確認することができます。

XM CFD銘柄一覧

「取引時間」「カレンダー」のタブから、各銘柄の取引時間や限月(先物の場合)を確認することもできます。

XM公式サイト XM公式サイト 商品CFDページ

MT4/MT5から確認する場合

MT4/MT5画面左上の「気配値表示」から確認したい銘柄を選択 → 右クリックで「仕様」をクリックします。

MT4気配値

もし、ご希望の銘柄が表示されていない場合は、気配値表示枠の上で右クリック → すべて表示をクリックするとすべての銘柄が表示されます。

銘柄の詳細画面が表示されます。

「契約サイズ」が、1ロットあたりの価値(コントラクトサイズ)です。同じ画面で証拠金率も確認することができます。

MT4銘柄の仕様

仕様(銘柄詳細)画面では、最小取引単位や最大取引単位、取引時間も確認することができます。

CFD商品の必要証拠金計算例

CFD商品の必要証拠金の計算例をいくつかご紹介します。

XMの各銘柄の必要証拠金は、自動で表示されていないので、自分で計算する必要があります。計算例をもとに必要証拠金計算に慣れておきましょう。

OIL(原油)の必要証拠金計算例

計算条件

  • 原油価格が60ドルのときに約定(新規注文)

  • 1ロット(100 Barrels)の量を取引

  • 証拠金率1.5%

以上の条件で、下記の計算式に当てはめていきます。

「ロット数」 × 「コントラクトサイズ(取引単位)」 × 「オープン価格」 × 「証拠金率」 = 「必要証拠金」

「1ロット」 × 「100バレル」 × 「60ドル」 × 「1.5%(0.015)」 = 「90ドル」

以上の計算により、今回の条件で原油CFDを取引する場合、最低でも90ドルが必要となります。

JP225Cash(日経225現物)の必要証拠金計算例

計算条件

  • 日経225現物が20,000円のときに約定(新規注文)

  • 10ロット(10枚)の量を取引

  • 証拠金率0.5%

「ロット数」 × 「コントラクトサイズ(取引単位)」 × 「オープン価格」 × 「証拠金率」 = 「必要証拠金」

「1ロット」 × 「10枚」 × 「20,000円」 × 「0.5%(0.005)」 = 「1,000円」

以上の計算により、今回の条件で日経225現物CFDを取引する場合、最低でも1,000円が必要となります。

CFD商品はレバレッジで計算されない

CFD商品の取引は、FX取引とは異なり口座設定のレバレッジによって計算されません。

必要証拠金の計算は、「ロット数」 × 「コントラクトサイズ(取引単位)」 × 「オープン価格」 × 「証拠金率」 = 「必要証拠金」となり、レバレッジを含めた計算式とは異なります。

尚、強制ロスカットについては、FXと同じで証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカットとなります。

必要証拠金に対して十分な資金を準備し、取引中の証拠金維持率を1000%以上にすることでリスクを抑えることができます。

参考記事 FXの証拠金・必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金・証拠金維持率、各証拠金の違いと計算式

参考記事 強制ロスカットされるまでの値幅の計算方法

CFD商品の取引で「注文後すぐに強制ロスカットになってしまった!」ということがないように、必要証拠金に対し余裕ある資金で取引するようにしましょう。

MT4/MT5の「オーダー発注画面」の数量に入力した数値は、前回取引した数値が記憶され表示されています。

CFD商品は、ロット数が大きくなるので、CFDのあとにFX取引をする場合は、数量に間違いがないように確認して注文するようにしましょう。