パソコン対応MT4を利用した新規チャートの表示方法は、クリック操作だけで簡単に表示可能です。
取引したい通貨ペアのチャートを表示させることで、価格の値動きも分かるようになり、分析ツールのインジケーターをチャートに表示させることで、売買指標を掴むこともできるようになります。
関連記事 テクニカル分析を使いこなす方法
この記事では、パソコン対応MT4で新規チャートを表示させ、チャート表示を綺麗に整列させる方法までをご紹介しています。尚、スマートフォン対応MT4アプリで新規チャートを表示する方法は、下記のリンク先の記事でご紹介しています。
参考記事 スマートフォン対応MT4で新規チャートを表示する方法
目次
MT4で新規チャートを表示する方法
まずは新規チャートを表示する準備段階として、MT4画面左上の「気配値表示」上で右クリック → 「すべて表示」をクリックします。
「すべて表示」をクリックすることで隠れている通貨ペアや銘柄が全て表示されるようになります。
MT4画面の左上の「+アイコン」をクリックし、お好みの通貨ペアを選んでクリックします。(「ファイル」→「新規チャート」からでも同じ操作が可能です。)
以上の操作で新規チャートの表示が完了です。
再度、「+アイコン」をクリックしてお好みの通貨ペアを選んでクリックすることで、複数のチャートを表示することも可能です。
あまり多くのチャートを並べすぎても見辛くなってしまうので、4つのチャート以内の表示にした方が良いでしょう。
各チャート画面枠の端をマウスで操作することで、チャートの大きさを自由に大きさを変更することもできます。
綺麗にチャートを整列させたい場合は、下記項目の「チャートを整列表示する方法」でご紹介しています。
口座タイプ毎に表示するチャートが異なる
海外FX業者のXM(XM Trading)は、「Micro口座」「Standard口座」「XM Zero口座」「XM KIWAMI極口座」の4種類の口座タイプがありますが、それぞれ口座タイプにより表示するチャートが異なります。
XM Micro口座: 通貨ペアmicro(例:EURUSDmicro)
XM Standard口座: 通貨ペア(例:EURUSD)
XM Zero口座: 通貨ペア.(例:EURUSD.)
XM KIWAMI極口座: 通貨ペア#(例:EURUSD#)
MT4へログインしている口座タイプに合っていないチャートを表示すると、「アップデート待機中」と表示されたり、チャート画面が真っ黒になったり、為替レートが動かないチャートが表示されてしまいます。
XM Micro口座のチャート
XM Micro口座用のチャートを表示するには、「通貨ペアmicro」のリストから選択します。通貨ペアの後ろに「micro」の表示があるのが目印です。
XM Standard口座のチャート
XM Standard口座用のチャートを表示するには、通貨ペアの後ろに何も目印がない通貨ペアを選びます。
Standard口座は、CFD商品も取引可能なので、「Spot Metals」「CFD Cash」「CFD Future」の中から、お好みの銘柄を選んで各CFDチャートも表示することができます。
XM Zero口座のチャート
XM Zero口座用のチャートを表示するには、「Forex ZR(Zero)」グループ内から「通貨ペア.」のリストから選択します。
通貨ペアの後ろに「.(ドット)」の表示があるのが目印です。
記事作成時点の表示となります。
MT4のバージョンによっては、口座タイプ毎のチャート表示が若干異なります。
参考記事 MT4のチャートがアップデート待機中と表示されチャートが表示できない場合の対処法
MT4でチャートの時間足を変更する方法
時間足とは、1本のグラフを何分単位で表示させるかを表したものです。
例えば、15分足であれば、1本のグラフは15分単位で表示され、4本のグラフが並ぶことで1時間(15分足 × 4本)となります。
MT4でチャートの時間足を変更するには、MT4画面上の「M1~MN」をクリックしていくことで、ご希望の時間足にすることができます。
時間足の用語
M1… 1分足
M5… 5分足
M15… 15分足
M30… 30分足
H1… 1時間足
H4… 4時間足
D1… 日足
W1… 週足
MN… 月足
MT4チャートをローソク足に変更する方法
MT4のチャート(グラフ)表示形態は、「バーチャート」「ローソク足」「ラインチャート」の3種類があります。
新規チャートを開いたときは、「バーチャート」が標準で表示されていますが、日本人によく使われているローソク足へ変更することもできます。
ローソク足へ変更するには、変更したいチャートを選択 → MT4画面上の「ローソク足アイコン」をクリックするだけです。
チャートを見やすく設定する方法
新規チャートを表示するだけでも取引は可能ですが、いくつかの簡単な設定でチャート画面を見やすくすることもできます。
チャートプロパティの設定をする
「チャートの右端移動」と「チャートの自動スクロール」を設定することで、最新の為替レートのチャートが自動でスクロールしながら表示されるので、チャートが見やすくなります。
チャートの上で右クリック→ プロパティをクリック → 全般タブをクリックして進み、「チャートの右端移動」と「チャートの自動スクロール」にチェックを入れます。
この操作は、MT4画面上のアイコンをクリックしても同じように設定可能です。プロパティで設定するよりアイコンをクリックするだけの方が設定が簡単です。
チャートの配色を変更する
MT4のチャートは、背景が黒に緑色のグラフがデフォルト(標準)表示ですが、お好みで自由にチャートの色を変更することができます。
色を変更したいチャートの上で右クリック → プロパティをクリックし「色の設定」タブを開きます。
今回は、例として下記のように色を変更しています。
色の選択が完了したら「OK」ボタンをクリックしてチャートに色を反映させます。
背景色: White
前景色: Black
グリッド: Lavender
上昇バー: Red
下降バー: Blue
上昇ロウソク足: Red
下降ロウソク足: Blue
ラインチャート: Black
出来高: ForestGreen
Askのライン: OrangeRed
ストップ・レベル: OrangeRed
色の変更が完了すると、下記の画像のようなチャート色になります。
表示した複数チャートを綺麗に整列する
MT4に表示したチャートは、自由にチャートの大きさを変更することができますが、MT4画面上の「ウィンドウの整列アイコン」をクリックすることで、チャートが均一に整列されます。
「ウィンドウの整列アイコン」をクリックするだけでチャートが整列されますが、5つ以上のチャートが表示されている場合、チャートの一つが狭く表示されてしまいます。
チャート表示を見やすくしたい場合は、同時表示は最大で4チャートまでにした方が良いでしょう。
チャート画面右上の「-」(最小化)をクリック → 再度整列アイコンをクリックすることで最大チャート表示数を調整可能です。
尚、最小化したチャートは、チャート枠左下に格納されています。再度表示したい場合は、「□アイコン」をクリックするとチャートが表示されます。
チャートの設定を簡単に他のチャートへコピーする方法
上記の項目で設定したチャートは、他のチャートへも簡単にコピーすることができます。
一つ一つのチャートを設定していては時間もかかり面倒ですが、コピー機能(定型チャート機能)を利用すれば他のチャートへのコピーも簡単です。
まずはコピー元のチャート上で右クリック→「定型チャート」→「定型として保存」をクリックし、分かりやすい名前に変更して保存します。
次に、先程保存したファイルを読み込みます。
コピー先となるチャート上で右クリック→「定型チャート」→「先程保存したファイル名」をクリックすると、コピーした設定がチャートに反映されます。
以上の操作を繰り返すことで、チャートの設定を簡単に他のチャートへコピーすることができます。
インジケーターをチャートに表示する方法
テクニカル分析で利用するインジケーター(売買指標)も、簡単にチャートへ表示することができます。
表示するインジケーターは、チャートに重ねて複数表示することが可能です。
この記事では、例として「指数移動平均線(EMA)」をチャートに表示する方法をご紹介します。
参考記事 指数移動平均線(EMA)とは
指数移動平均線(EMA)をチャートに表示する方法
MT4画面左のナビゲーター枠から「インディケータ」→「トレンド」→「MovingAverage」を選択し、指数移動平均線を適用させたいチャートにドラッグ・アンド・ドロップをします。ドラッグ・アンド・ドロップとは?
マウスの左クリックを押したまま、適用させたい箇所で右クリックを離す操作
パラメーターの設定画面が表示されますので、「期間」「移動平均線の種別」「スタイル」をそれぞれ変更して、最後に「OK」ボタンをクリックします。
期間: 5、7、10、14、25、75、100など
移動平均線の種別: Exponential(指数)
適用価格: Close(デフォルト表示)
スタイル: ご希望の色や線の表示方法
移動平均線の期間について
期間の設定は特に決まりはなく自由に設定することができます。
一般的には、「5、10、25、75、200」などが使われており、「短期(5,10など)」「中期(50,75など)」「長期(100,200など)」と3つの移動平均線を同時に合わせて表示することが多いです。
例えば日足の場合、「5」というのは、過去5日間(1週間分)の平均値がグラフで表示されていることを意味します。1時間足であれば、「5」は過去5時間の平均値という意味になります。
以上の簡単な操作により、チャートに指数移動平均線(EMA)が表示されるようになります。尚、上記操作を繰り返し行うことで、複数のEMAをチャートに表示することも可能です。
PC対応MT4に見やすいチャートを表示する方法
チャート表示前に気配値表示で右クリック→すべて表示をクリック
MT4画面上の+アイコンをクリック→希望の通貨ペアをクリックでチャート表示完了
XMの口座タイプにより表示するチャートが異なるので注意
MT4画面上のM1~MNをクリックすることで時間足を変更
チャートの自動スクロールと右端移動を設定することでチャートが見やすくなる
チャートの色や整列をすることで更にチャートが見やすくなる
設定したチャートは、定型チャート機能で簡単に他のチャートへコピーできる
インジケーターは、MT4画面左枠のナビゲーターからドラッグ・アンド・ドロップ
PC対応MT4に新規チャートを表示するだけであれば、【1.「気配値表示」上で右クリック → 2.「すべて表示」をクリック → 3.「+アイコン」をクリック → 4.お好みの通貨ペアを選んでクリック】の4クリックだけで簡単に表示できます。
また、見やすいチャートにすることで取引しやすくなるので、チャートの配色や整列の設定をすることもお薦めします。