XMTrading(以下 XM)の CFD 銘柄の必要証拠金は、「ロット数 × コントラクトサイズ × 約定価格 × 証拠金率」で計算します。FX の必要証拠金が「約定レート × 取引量 ÷ レバレッジ」で口座のレバレッジに連動するのに対し、株価指数・エネルギー・コモディティなどの CFD 銘柄は、銘柄ごとに決められた証拠金率で計算され、口座のレバレッジ設定は関係しません。
計算に使うコントラクトサイズ(1 ロットあたりの価値)と証拠金率は銘柄ごとに違い、公式サイトの各商品ページと MT4/MT5 の銘柄の仕様で確認できます。証拠金率 1% は実質のレバレッジ 100 倍、0.2% は 500 倍に相当します。金と銀は例外で、FX と同じくレバレッジ(金は最大 1,000 倍、銀は最大 400 倍)で計算されます。
本記事では、CFD 銘柄の必要証拠金の計算式と FX との違い、公式サイトと MT4/MT5 でコントラクトサイズと証拠金率を確認する手順、原油と日経 225 の計算例、ロスカットを避けるための資金の目安の順に解説します。XM で初めて CFD 銘柄を取引する方と、注文の直後に証拠金不足やロスカットになった理由を確かめたい方を対象にしています。証拠金率は市場の状況で変更されることがあるため、取引前に最新の数値を確かめる前提です。
CFD 銘柄の必要証拠金の計算式
CFD 銘柄の必要証拠金は 4 つの数値の掛け算で求めます。FX の計算式とは項目が違うため、先に用語を整理します。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| ロット数 | 取引する量。銘柄によって最小取引量(0.01 ロットや 1 ロット)が異なる |
| コントラクトサイズ | 1 ロットあたりの価値(取引単位)。原油なら 100 バレル、日経 225 なら 10 枚のように銘柄ごとに決まっている |
| 約定価格 | 新規注文が成立した価格(オープン価格) |
| 証拠金率 | 取引額に対して必要な証拠金の割合。1% なら取引額の 100 分の 1 |
計算式は「ロット数 × コントラクトサイズ × 約定価格 × 証拠金率 = 必要証拠金」です。取引額(ロット数 × コントラクトサイズ × 約定価格)に証拠金率を掛けたものが必要証拠金で、100 を証拠金率で割った値が実質のレバレッジになります。証拠金率 1% なら 100 倍、2% なら 50 倍、0.5% なら 200 倍です。
FX・貴金属との違い
同じ XM の口座でも、銘柄の種類によって必要証拠金の計算方法が違います。口座のレバレッジ設定が影響するのは FX と金・銀だけです。
| 銘柄の種類 | 計算方法 | 口座のレバレッジ設定 |
|---|---|---|
| FX(通貨ペア) | 約定レート × 取引量 ÷ レバレッジ | 影響する(最大 1,000 倍) |
| 貴金属(金・銀) | FX と同じ。約定価格 × 取引量 ÷ レバレッジ(金は最大 1,000 倍、銀は最大 400 倍) | 影響する(銀は 400 倍が上限) |
| 貴金属(プラチナ・パラジウム)・エネルギー・コモディティ・株価指数・仮想通貨 | ロット数 × コントラクトサイズ × 約定価格 × 証拠金率 | 影響しない(銘柄ごとの証拠金率) |
口座のレバレッジを 1,000 倍にしていても、株価指数やエネルギーの必要証拠金は下がりません。逆に、残高が増えて口座のレバレッジが制限されても、証拠金率で計算される銘柄の必要証拠金は変わりません。FX の証拠金の考え方は FX の証拠金・必要証拠金・証拠金維持率の違いと計算式 で解説しています。
公式サイトで確認する手順
コントラクトサイズと証拠金率は、公式サイトの各商品ページの銘柄一覧で確認できます。取引時間と先物の限月も同じページにあります。
手順 1. 公式サイトの「取引」メニューから商品を選ぶ
公式サイトのメニュー「取引」を開き、取引商品の一覧から確認したい種類(コモディティ、株価指数、貴金属、エネルギー、仮想通貨)のページを開きます。

手順 2. 銘柄一覧で「1 ロットあたりの価値」と「必要証拠金率」を見る
ページを下に進むと「商品 – スプレッド / 条件」の銘柄一覧があり、各銘柄の「1 ロットあたりの価値」(コントラクトサイズ)と「必要証拠金率」が並んでいます。「取引時間」と「カレンダー」のタブでは、取引時間と先物の満期日を確認できます。

MT4/MT5 で確認する手順
取引中は MT4/MT5 の銘柄の仕様から確認するのが早い方法です。契約サイズと証拠金率のほか、最小・最大の取引量と取引時間も同じ画面にあります。
手順 1. 気配値表示で銘柄を右クリックして「仕様」を開く
MT4/MT5 の画面左上「気配値表示」で確認したい銘柄を選び、右クリックして「仕様」を押します。銘柄が表示されていないときは、気配値表示の上で右クリックして「すべて表示」を選ぶと、すべての銘柄が並びます。

手順 2. 「契約サイズ」と証拠金率を読み取る
仕様の画面の「契約サイズ」がコントラクトサイズで、証拠金率も同じ画面に表示されます。最小取引単位、最大取引単位、取引時間もここで確認できます。

必要証拠金の計算例
XM の取引画面には注文前の必要証拠金が自動では表示されないため、計算式に当てはめて自分で見積もります。数値は計算の例で、実際の証拠金率と価格は取引時に確かめます。
原油(OIL)を 1 ロット取引する場合
条件は、約定価格 60 ドル、1 ロットのコントラクトサイズ 100 バレル、証拠金率 1.5% とします。
- 取引額は 1 ロット × 100 バレル × 60 ドル = 6,000 ドルです
- 必要証拠金は 6,000 ドル × 1.5%(0.015)= 90 ドルです
- 口座通貨が日本円の場合は、90 ドルをその時点のドル円レートで換算した金額が差し引かれます
日経 225(JP225Cash)を 1 ロット取引する場合
条件は、約定価格 40,000 円、1 ロットのコントラクトサイズ 10 枚、証拠金率 0.2% とします。
- 取引額は 1 ロット × 10 枚 × 40,000 円 = 400,000 円です
- 必要証拠金は 400,000 円 × 0.2%(0.002)= 800 円です
- 価格が 20,000 円のときに同じ 1 ロットを取引すると、必要証拠金は半分の 400 円になります
計算式のとおり、必要証拠金は約定価格に比例します。同じロット数でも価格が上がった銘柄は必要証拠金が増えるため、以前の感覚でロット数を決めると証拠金不足になることがあります。
ロスカットを避けるための資金の目安
CFD 銘柄のロスカットは FX と同じで、証拠金維持率が 20% を下回ると強制決済されます。必要証拠金ぎりぎりの資金で取引すると、わずかな値動きで維持率が 20% に近づきます。
- 証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」で、必要証拠金の 5〜10 倍の資金を口座に置くと維持率は 500〜1,000% になります
- 株価指数や原油は 1 日に数 % 動くことがあり、1 ロットあたりの価値が大きい銘柄では損益の変動額も大きくなります
- 先物銘柄は 1〜3 か月ごとの限月(満期日)に自動で決済されるため、満期をまたいで保有する場合は次の限月の銘柄で建て直します
- 証拠金率が引き上げられると保有中のポジションの必要証拠金も増えるため、指標発表や休場の前は余裕を多めに見ます
MT4/MT5 の注文画面の「数量」は、前回の注文のロット数が残ったまま表示されます。CFD 銘柄は 1 ロット単位の取引が多いため、CFD のあとに FX を注文するときに数量を確かめずに発注すると、想定の 100 倍の取引量になることがあります。発注前に数量と銘柄を見直してみましょう。
よくある質問
- 口座のレバレッジを上げれば CFD の必要証拠金は減りますか
-
減りません。証拠金率で計算される株価指数・エネルギー・コモディティなどの CFD 銘柄は、口座のレバレッジ設定に関係なく銘柄ごとの証拠金率で計算されます。口座のレバレッジが影響するのは FX と金・銀です。
- 必要証拠金は注文前にどこで確認できますか
-
XM の注文画面には表示されないため、公式サイトか MT4/MT5 の仕様で確認したコントラクトサイズと証拠金率を計算式に当てはめて見積もります。注文後は MT4/MT5 の「取引」タブの「証拠金」欄で実際の金額を確かめられます。
- CFD 銘柄でもゼロカットは適用されますか
-
XM のマイナス残高のリセットは CFD 銘柄にも適用され、口座残高がマイナスになった分は入金なしでゼロに戻されます。ただし適用は XM の約款と裁量に依存するため、リセットを前提に取引量を増やすのではなく、証拠金維持率に余裕を持たせるのが基本です。
まとめ
- CFD 銘柄の必要証拠金は「ロット数 × コントラクトサイズ × 約定価格 × 証拠金率」で計算し、口座のレバレッジ設定は影響しない
- 金・銀は FX と同じく口座のレバレッジで計算され、それ以外の CFD 銘柄は銘柄ごとの証拠金率で計算される
- コントラクトサイズと証拠金率は公式サイトの各商品ページか、MT4/MT5 の銘柄の「仕様」で確かめる
- 必要証拠金は約定価格に比例するため、価格が上がった銘柄は同じロット数でも証拠金が増える
- ロスカットは証拠金維持率 20% で、必要証拠金の 5〜10 倍の資金を目安に取引量を決める
取引前に証拠金率と 1 ロットあたりの価値を確かめ、計算した必要証拠金に対して余裕のある資金で注文してみましょう。
