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FX取引で利益を出しやすくするためのポイント

FX取引で利益を出しやすくするためには、「安く買って高く売る」(又は、「高く売って安く買い戻す」)を基本に取引していきます。

しかし、「安いとき」「高いとき」の判断が難しいからこそ、損失が出てしまうのも事実です。安いと高いを判断する指標を正しく使うことが大切です。

また、取引する通貨ペアの選定も重要です。何の通貨ペアでも自由に取引すれば良いというわけではなく、利益を出しやすい通貨ペアというのもあります。

この記事では、FXで利益を出しやすくするためのポイントをまとめており、FX初心者の方がどのようにFX取引をすれば良いかが理解できるようになります。

目次

利益を出しやすい通貨ペアで取引をする

海外FX業者のXM(XM Trading)は、56通貨ペアと37銘柄の幅広いCFD商品が取引できますが、どの通貨ペアを選んで取引しても稼げるというわけではありません。

もちろん、56通貨ペアどれを選んで取引しても良いのですが、あまり需要のない通貨ペア(マイナー通貨)は、取引量が少なくスプレッドが広い傾向があります。

更に取引量が少ないので相場の変動幅が少ない、又は、突然に大きな価格変動が起きやすく、損失に繋がりやすくなるのです。

マイナー通貨は、「売りたいときに買い手がつかない」「買いたいときに、売り手がいない」という状況になることが多くあります。

スプレッドが広いマイナー通貨を取引してしまうと、新規注文した瞬間から広いスプレッド分の損失を抱えることになり、更に価格変動幅が狭いといつまで時間が経っても利益が出ないということになりかねません。

マイナー通貨に比べ、世界的に知名度が高いメジャー通貨は、取引参加者も取引量も多いのでスプレッドが狭く大きな価格変動も起きづらいため、マイナー通貨よりも利益を出しやすい通貨ペアと言えます。

メジャー通貨の中でも米ドルを絡めた通貨ペアを「ドルストレート」と言います。米ドルは、世界の基軸通貨なのでより取引量が多い傾向があります。

ドルストレート

ドルストレートは、外国為替取引において、米ドルが絡んだ通貨ペアのことを指します。米ドルは基軸通貨のため、ドルストレートの動きが他の通貨ペアにも影響されます。

ちなみに日本円が絡む通貨ペアは、「クロス円」といいます。

上記のリストは、主なドルストレートの通貨ペアです。

他の通貨ペアに比べても、スプレッドが狭く為替レートも動きやすいので、取引チャンスも多くなります。

尚、CHF(スイスフラン)は、XMでレバレッジ規制の対象になっているため、CHF絡みの通貨ペアの取引は対象外にした方が良いでしょう。

お好みの通貨ペアを取引できますが、主にドルストレートを取引した方が、スプレッド含め無駄なコストを払う必要もなく取引がしやすくなります。

最適な実効レバレッジで取引をする

FX取引で利益を出しやすくするためには、取引したときの実効レバレッジ(証拠金維持率)も大切です。

実効レバレッジとは、取引中のポジションを合計した「建玉(たてぎょく)」の運用レバレッジのことを指します。取引中ポジションの現在為替レートにより実効レバレッジも常に変動しています。

関連記事 最大レバレッジと実効レバレッジの違い

例えばですが、最大レバレッジが1000倍で実効レバレッジも1000倍(証拠金維持率100%)で取引した場合、取引中のポジションの為替レートが数pips損失方向へ動いただけで強制ロスカットになってしまいます。

1日のドル円の平均変動幅は約50pips(0.5円)程あるので、実効レバレッジが高いと数分~数時間で強制ロスカットになってしまうことが分かります。

つまり、資金(有効証拠金)に対して大きな取引量で取引するほどリスクも高くなるので、大きすぎない適切な取引量で売買をした方がリスクを抑えることができます。

投資スタイルなどにもよりますが、実効レバレッジは80倍以下(証拠金維持率1,000%以上)が望ましいです。(※最大レバレッジ1000倍選択したとき)

実効レバレッジ80倍程の取引量と強制ロスカットまでの値

投資金
(有効証拠金)
取引ロット数必要証拠金証拠金維持率/
実効レバレッジ
強制ロスカット値
50,000円0.35(35,000通貨)4,533円1103%
80.5倍
1.40円(140pips)
70,000円0.50(50,000通貨)6,475円1081%
82.1倍
1.37円(137pips)
100,000円0.70(70,000通貨)9,066円1103%
80.5倍
1.40円(140pips)
500,000円3.50(350,000通貨)45,327円1103%
80.5倍
1.40円(140pips)

※最大レバレッジ1000倍でドル円115.00円のレートのときに売買、強制ロスカット水準20%

上記の表は、証拠金維持率約1,000%(実効レバレッジ約80倍)で取引した場合、どのくらいの投資金のときに、どのくらいの量を取引できるかの目安表です。

5万円の投資金であれば、35,000通貨取引で実効レバレッジ80.5倍で新規注文することが可能です。(注文後の為替レートにより実効レバレッジも常に変動します)

尚、上記条件で強制ロスカットになるまでの為替レート幅は、1.4円(140pips)です。新規注文をしてから1.4円損失方向に動かなければ強制ロスカットになることはありません。

例えば、ドル/円を100.00円で新規売り注文した場合、ドル/円のレートが101.40円にならない限り強制ロスカットはされないということになります。

関連記事 強制ロスカットされるまでの計算方法

「実効レバレッジ80倍以下」というのは目安です。もちろん最大レバレッジの範囲内で好きなだけ自由に取引することができます。

上記目安表は、一つの取引をした例です。複数のポジションを持てば、それだけ実効レバレッジも高くなる(証拠金維持率が低くなる)ので注意しましょう。

損切りラインを自分で決めて取引する

損切りとは、損がでている取引を決済して損失を確定させることをいいます。

遅すぎる損切りは、損失額を大きくするだけではなく、次回の取引機会回数を減らしてしまうことになり、結果トータル的に利益を出しづらくなってしまいます。

損切りする比率を自分でルールとして決めることで、取引機会を増やすことができるようになります。

資金10万円に対する損切り比率と再エントリー回数表

損切り比率損切り額残高(初回損失時)再エントリー回数
1%1,000円99,000円99回
2%2,000円98,000円49回
5%5,000円95,000円19回
10%10,000円90,000円9回
15%15,000円85,000円5回
20%20,000円80,000円4回
50%50,000円50,000円1回

上記の表は、資金(証拠金)全体の何%で損切りした場合、残高と再エントリー回数を表しています。

例えば、10万円の資金の1%の損失になったら損切りする場合、1回の損切り額は1,000円で残高は99,000円となり、再度取引できる機会は99回もあります。

再度取引できる機会が増えるということは、数回損失が続いても利益を目指せるチャンスが増えるということにもなります。

一般的には、資金の1%~2%が適切な損切りラインとされています。

もちろん損切りラインを決めずに自由に取引しても問題ありませんが、トータル的に利益を出しやすくするためには損切りをする比率を決めた方が良いでしょう。

利益を出しやすいFX取引時間

  • 18:00~翌6:00(ロンドン・ニューヨーク外国為替市場)(日本時間)

利益を出しやすい取引時間というのは、市場流動性が高い時間帯です。

世界の為替取引高の半分を占めるロンドン外国為替市場とニューヨーク外国為替市場の時間帯は、市場流動性も高く値動きもあるので差益を狙いやすくなります。

ロンドン外国為替市場は、「17:00 – 01:00」。ニューヨーク外国為替市場は、「22:00 – 06:00」となっています。(日本時間)(サマータイムの場合)

逆に「09:00 – 17:00」(日本時間)の東京外国為替市場は、値動きも少なく緩やかな相場となります。

相場全体に値動きがあまりないので、取引をしてもすぐに大きな損益になりづらいのが特徴です。この時間帯に数秒~数分で売買を完結するスキャルピング取引をした場合は、スプレッド分だけ損してしまう確率の方が高くなってしまいます。

関連記事 XMにおける各種金融商品の取引時間

特にロンドンとニューヨークの外国為替市場が重なる22時~1時(日本時間)は、値動きが激しくなることが多いので取引しやすい時間帯となります。

東京外国為替市場でも利益を狙いないというわけではありませんが、ロンドン・ニューヨーク外国為替市場の時間帯の方が取引が簡単です。

「安いとき」と「高いとき」を判断するテクニカル分析を使いこなす

テクニカル分析とは、過去の為替レートをグラフにしたチャートを様々な指標で分析し、売買のタイミングを見つけることをいいます。

上記のチャート例は、3つの移動平均線とエンベロープ、出来高をチャートに表示しています。

世間には数百種類以上のテクニカル分析がありますが、世界中のトレーダーに最も使われているテクニカル分析は下記の5種類があります。

  1. 指数移動平均線(EMA)

  2. ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

  3. エンベロープ(Envelope)

  4. MACD(マックディー)

  5. RSI(アールエスアイ)

これらのテクニカル分析は、それぞれインジケーター(Indicator:指標)といわれ、MT4/MT5から簡単にチャート上へ表示させることが可能です。

指数移動平均線(EMA)

移動平均線とは、一定期間の価格を平均値してグラフ化した指標です。

(単純)移動平均線の中でも「指数移動平均線」は、価格の動きに遅れを取る単純移動平均線の問題を解決するために、過去のデータに平滑化定数を掛けて算出させた移動平均線です。

移動平均線は、相場全体のトレンドや強弱から売買を判断することができます。

参考記事 移動平均線をMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

相場の方向性を判断

緑色のグラフが為替レートを表しており、オレンジ色の線が移動平均線です。(配色は自由に変更できます)

移動平均線が上向きになっている場合は上昇相場を意味し、買い注文をいれることで利益を狙いやすくなります。

移動平均線同士の交差で売買を判断

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を上回るときのことを言います。

デッドクロスとは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を下回るときのことをいいます。

若干見えづらいですが、上記チャートの赤丸の箇所がゴールデンクロスとなり、青丸の箇所がデッドクロスになっています。

ゴールデンクロスで買い注文をすることで利益を狙いやすくなります。

参考記事 移動平均線をMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

ボリンジャーバンドとは、移動平均線に統計学を取り入れた上下の線(バンド)を表示した指標です。

ボリンジャーバンドは、為替レートのバンドの間で動く確率から売買を判断することができます。

参考記事 ボリンジャーバンドをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

ボリンジャーバンドの確率とは

※ σ = シグマ

ボリンジャーバンドは、中心の移動平均線から外側に向かって±1σ(第1標準偏差)、±2σ(第2標準偏差)、±3σ(第3標準偏差)を表示します。

上記チャート例に示すように、±1σ・±2σ・±3σの間に為替レートが収まる確率がそれぞれ統計上決まっています。この確率を元に売買の判断をします。

確率から売買を判断

ボリンジャーバンドは、基本的に逆張りの取引手法となります。逆張りとは、トレンドとは反対方向へ「売り」又は「買い」の注文をすることをいいます。

上記チャートの青丸の箇所は、価格が+3σに接触しています。ここで売り注文をすることで利益を狙いやすくなります。

参考記事 ボリンジャーバンドをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

エンベロープ(Envelope)

エンベロープとは、移動平均線から上下一定の幅に乖離させた線を表示した指標です。

エンベロープは、移動平均線から一定の乖離の範囲内で価格が推移する傾向を利用して売買を判断することができます。

参考記事 エンベロープをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

エンベロープの線に到達で売買を判断

エンベロープは、一定の値幅で上昇と下落を繰り返すボックス相場(レンジ相場)で活用できます。

上記チャートの青丸の箇所は、エンベロープ上限に価格が到達しているので、売り注文をすることで利益を狙いやすくなります。

参考記事 エンベロープをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

MACD(マックディー)

MACDとは、2本の移動平均線同士の乖離グラフを表示させ、そこへ更に移動平均線(シグナル)を重ねて表示した指標です。

MACDは、相場の強弱から売買を判断することができます。

参考記事 MACDをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

0数値を基準で売買を判断

MACDは、チャートの下に別枠で表示されます。「0(ゼロ)」のラインは、2つの移動平均線が重なるときを表しています。(チャートの赤丸の箇所)

この0を基準にグラフがマイナスからプラスに転じたときに、買い注文をすることで利益を狙いやすくなります。

MACDとシグナルが交差するタイミングで売買を判断

上記チャートの赤線がシグナルです。赤丸の箇所は、MACDがシグナル線を下から上に交差しているポイントです。

このゴールデンクロスの箇所で、買い注文をすることで利益を狙いやすくなります。

0数値を基準で売買を判断する方法と組み合わせることにより、更に利益を狙える確率が高くなります。

RSI(アールエスアイ)

RSIとは、一定期間の変動幅の中で、価格がどれくらい上下しているのかを0%~100%で表した指標です。

RSIは、買われすぎ、売られすぎをグラフで表すことで、売買を判断することができます。

参考記事 RSIをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

上げ幅と下げ幅の比率で売買を判断

上記チャートの青丸箇所は、RSIが30%以下になっているため、売られすぎと判断できます。この30%以下で「買い」注文をすることで利益を狙いやすくなります。

参考記事 RSIをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

相場に合った適切なインジケーターを表示して取引をする

外国為替市場の相場は、通貨ペアや世界情勢などにより毎日異なる動きをしています。

全ての通貨ペアがどんなときも同じような動きをするわけではないので、そのときの相場状況に合わせてチャートに表示するインジケーターも適切に変える必要があります。

上記チャート例では、EUR/USDの通貨ペアの1時間足に「移動平均線」「エンベロープ」「MACD」を表示させています。

この上記チャートでは、多少誤差はあるものの移動平均線が抵抗線や支持線として機能しており、エンベロープも価格が接触するタイミングで反転しています。MCADもマイナスからプラスに転じるタイミングで価格も上昇しています。

つまりは、「相場に合った適切なインジケーターが表示されている」ということになります。

適切なインジケーターが表示されているかどうかを確認するには、いくつかの代表的なインジケーターをチャートに表示させ、直近の為替レートの動きに合うインジケーターだけを表示させることで確認できます。

ただし、あまり多くインジケーターを表示させすぎても判断を迷わせるだけなので、3種類くらいまでのインジケーターに絞って表示した方が良いでしょう。

投資スタイルに合ったチャート時間足で判断

取引プラットフォームのMT4/MT5は、「1分足~月足」まで様々な時間足のチャートを表示させることができます。

表示している時間足によりインジケーターの売買指標も異なるので、どの時間足のチャートを表示させるかも重要になってきます。

時間足とは、値動きの一定感覚で区切ったグラフのことを指し、1本のグラフがどの時間で表しているかを意味します。

例えば、1時間足ならチャートの中の1本のグラフが1時間を表しています。

同一通貨ペア同一時間で異なる時間足のチャート比較

下記チャートは、それぞれ「5分足・15分足・1時間足・日足」の4つの時間足のチャートに、「移動平均線(EMA)」(20/75/200)と「RSI」の2つのインジケーターを表示しています。

4つのチャートは、全てAUD/USD(豪ドル/米ドル)で同じ時間に撮影した画像です。

AUD/USD M5(5分足)

AUD/USD M15(15分足)

AUD/USD H1(1時間足)

AUD/USD D1(日足)

これらの4つの時間足チャートを比較しても分かるとおり、同じインジケーターを表示していても時間足によっては全く異なる売買指標になってしまいます。

そのため、自分がどの投資スタイルで取引するかにより、チャートの時間足も適切に表示するようにした方が取引がしやすくなります。

  • スキャルピング取引派: 1分~5分足チャート表示

  • デイトレード派: 15分~日足チャート表示

  • スイングトレード派: 4時間~週足チャート表示

  • 長期投資派: 日足~月足チャート表示

FX取引で利益を出しやすくするためのポイントまとめ

FXで利益を出しやすくするためのポイントは、大きくわけて上記7項目がありますが、それほど難しく考える必要はなく「将来的に上昇するか下落するかの2択から予想」するための分析にすぎません。

ドルストレートや損切りライン、実効レバレッジなども、もちろん制限することなく自由に取引が可能です。

まずは、練習用の無料デモ口座で試してみるのも良いでしょう。

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