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RSIをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方

RSI(Relative Strength Index:相対力指数)とは、直近の一定期間において「上昇」と「下降」のどちらの勢いが強いかを表した指標です。

RSIは、0%~100%の間で数値化され、30%以下は売られすぎ、70%以上は買われすぎとして売買の判断を行います。

この記事では、RSIをMT4やMT5へ表示させる方法とともに、RSIの基本的な使い方/見方についてご紹介しています。

MT4の画面でご紹介していますが、MT5でも操作方法はMT4と同じとなります。

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目次

RSIをMT4/MT5に表示する方法

RSIをMT4/MT5のチャートに表示するには、MT4/MT5画面左枠のナビゲーターから「インディケータ」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」を選択し、適用させたいチャートにドラッグ・アンド・ドロップするだけです。

チャートにドラッグ・アンド・ドロップで適用させると、RSIの設定画面が表示されます。

期間は、日足チャートにおいて14日を設定するのが一般的で考案者も14日を推奨しています。日足以下の時間足チャートで表示する場合も基本は14となりますが、普段使用している移動平均線の期間に合わせても良いでしょう。

「レベル表示」タブでは、30%と70%のラインに色を設定し、RSIを見やすくさせることもできます。

下記のチャートは、日足チャートで期間14日を設定(デフォルト設定)しRSIを表示しています。チャートの画面下に0~100の間でグラフが推移しているのがRSIです。

以上の簡単な設定により、RSIをチャートに表示することができます。

RSIをチャートから削除するには?

RSIを削除したいチャートの上で右クリック → 「表示中のインディケータ」をクリックします。

表示中のインディケータ一覧が表示されるので、「Relative Strength Index」を選択 → 削除ボタンをクリックすると削除完了です。

チャートのRSIの上で右クリックをして「分析ツールを削除」をクリックしても削除できます。

RSIの使い方(見方)

RSIは、0~100%内で推移するグラフにおいて、30%以下は売られすぎ、70%以上は買われすぎとして売買の判断を行います。

相場の強弱動向を表したオシレーター系のインジケーターの一つです。基本的には逆張り取引にて利用します。

RSIの計算式

RSIは、テクニカル指標の父といわれるJ.W.ワイルダー氏が1878年発表したポピュラーなオシレーター系指標です。

J.W.ワイルダー氏は、RSIを下記の計算式に基づき指標を作成しています。

A ÷ (A + B) × 100 = RSI

2日目以降は、当日の値上がり幅に重点を置く計算式となります。

A’ ÷ (A’ + B’) × 100 = RSI

※期間14日のRSIの場合

もちろんこれらの計算式は、自分で計算する必要はありません。MT4/MT5にRSIを設定することで、自動的にチャートへ表示されます。

上げ幅と下げ幅の比率で売買を判断

  • 70%以上は、「買われすぎ」 = 売り

  • 30%以下は、「売られすぎ」 = 買い

上記チャートの青丸は、RSIが30%以下になっている箇所です。30%以下は売られすぎと判断できるので、逆張りにより買い注文をすることで利益を狙うことができます。

赤丸は、RSIが70%以上になっている箇所です。70%以上は買われすぎと判断できるので、逆張りにより売り注文をすることで利益を狙うことができます。

RSIは、一定の幅で値動きするボックス相場には有効的ですが、トレンド相場では判断が難しくなるデメリットもあります。

トレンド相場のときは、取引を見送るか他のインジケーターと組み合わせて総合的に売買の判断をした方がリスクが抑えられるでしょう。

ダイバージェンスにより売買を判断

ダイバージェンス(Divergence)とは、価格の動きとオシレーター系のテクニカル指標(RSIなど)の動きに逆行現象が起こることをいいます。

ダイバージェンスのパターン

価格が高値を更新して上昇トレンド

→ オシレーター系テクニカル指標の値は、切り下がっている

価格が安値を更新して下降トレンド

→ オシレーター系テクニカル指標の値は、切り上がっている

下記チャート例のように、価格は安値を更新し下降トレンドになっているのに対し、RSIは安値を更新せず値が切り上がっているのがダイバージェンスのパターンとなります。

ダイバージェンスが発生する相場では、トレンドが終わる兆候となり、近々トレンドが反転する可能性が高くなります。

ダイバージェンスになると、近々RSIのトレンド方向へ価格が反転する可能性が高くなるため、チャート例ではRSIが切り上がったタイミング(ダイバージェンスが発生したタイミング)で買い注文を入れることで利益を狙うことが可能です。

ダイバージェンスは、常に長期間発生するものではなく、時々一時的に発生します。売買機会は少なくなりますが、RSIのダイバージェンスを狙うことで利益もとりやすくなります。

RSIにトレンドラインを引いて売買を判断

トレンドラインとは、ローソク足の高値と高値同士、安値と安値同士を結んで引いた線です。トレンドラインを引くことで現在の相場が上昇トレンドか下降トレンドかを知ることができます。

通常、トレンドラインは価格のローソク足に引きますが、RSIにトレンドラインを引いて、売買を判断する方法もあります。

上記チャート例は、日足チャートに期間14日のRSIを表示しています。

トレンドラインが抵抗線や支持線の役割となるので、トレンドラインからRSIが抜けるタイミングで逆張り取引という方法も可能です。

参考記事 トレンドラインの引き方とトレンドラインを利用した取引方法

RSIのデメリットと対策

RSIは、一定の範囲内で価格が推移するボックス相場では有効的に利用できますが、トレンドが続く相場では不向きとなります。

下記チャート例は、上昇トレンドが発生しRSIが「買われすぎ」基準の70%以上に達していますが、ここで売り注文をしてしまうと損失が拡大してしまいます。

RSIのデメリットを補う方法

RSIだけで売買の判断をするのではなく、複数のインジケーターやトレンドラインをチャートに引いて総合的に売買の判断をする方がリスクが抑えられます。

下記チャート例は、価格にトレンドラインを引き、価格がトレンドラインを下抜けたタイミングで売り注文をしましたが、RSIが70%を下回らず値を切り上げたため損切りの注文をした例です。

損切り決済を確実に行い、損失を拡大させないようにすることが大切です。

そもそもRSIは、トレンド相場では不向きですので、トレンド相場のときにRSIで売買の判断をしないというのもリスクを避ける方法の一つです。

RSIをMT4/MT5へ表示させる方法と使い方まとめ

RSIは、直近相場の上昇と下降のどちらの勢いが強いかを数値化した指標です。

基本は、30%以下は売られすぎ、70%以上は買われすぎとして売買の判断を行いますが、他にもRSIにインジケーターを引いたり、ダイバージェンス発生で売買の判断も可能です。

RSIは、一定の範囲で価格が推移するボックス相場で威力を発揮します。トレンド相場では、RSIはほぼ機能しないので、トレンド相場のときは他のインジケーターを利用して売買の判断を行った方がよいでしょう。

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