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FXで口座残高がマイナスになり借金になる時とはどういったことか

FX取引は、口座残高(証拠金)がマイナスになり投資金以上の損失に繋がるリスクがあります。マイナス分は、基本的にFX会社への借金となり返済する義務が発生してしまいます。

しかし、口座残高がマイナスになっても借金にならない(投資金以上の損失にならない)FX会社もあるのです。

この記事では、FX口座残高がマイナスになる理由やマイナスになっても借金にならないFX会社をご紹介します。

目次

どのようなときに口座残高がマイナスになる?

口座残高がマイナスになる原因は、大きくわけて2つあります。基本的には、自動的に発動する強制ロスカットの執行が間に合わなかったときに口座残高がマイナスになります。

  1. 短時間に急激な為替変動

  2. 月曜日の窓(週末と月曜日の価格差)

短時間に急激な為替変動

FXは、短時間に急激な為替変動が起きる事が平均1年間に数回あります。

重要な経済指標や要人発言、大災害やテロなどの事件が原因で、外国為替市場へ多大な影響が出るのです。

例えば、2015年1月15日午前10時29分に起きたスイスフランショックでは、20分間でユーロ/スイスフランが41%暴落し、インターバンク市場はFX業者に価格を提示できず値が付かない「値飛び」が起きました。

値が付かないわけですから、当然普通の注文も強制ロスカットも執行されず、値が付いたときには口座残高がマイナス表示で決済されてたということを多くのFXトレーダーが経験しました。

せっかくFX取引で積み上げた利益も、一瞬の出来事であっという間に大損失、借金にまでなるという事実を個人投資家は目の当りにしたのです。

スイスフランショックとは?

スイス国立銀行(中央銀行)が、対ユーロ1.20スイスフランの下限を突然撤廃したことで起きた金融ショック。

この金融ショックにより、多くの個人投資家が多額の損失を被り、FX業者の老舗であったアルパリUKが破綻に追い込まれた。

月曜日の窓(週末と月曜日の価格差)

FXにおける窓(まど)とは、英語でギャップと言われ、週末を挟んだ価格差を意味します。

外国為替市場は、土日に取引ができません。取引が停止されている土曜日と日曜日の期間に、外国為替相場に影響がある事象があると、金曜日の終値のレートで売買が成立せず価格差が生じるようになります。

「窓」がどれくらい開くのかはそのときの相場状況によりますが、週末に取引(ポジション)を持ち越し、月曜日の市場開始のときに損失方向へ窓が開くと、強制ロスカットが執行されずに口座残高がマイナスの状態で決済されることがあります。

窓(価格差)は、値が付かず価格が飛んでいる状態なので、値が付いていない間は強制ロスカットも指値注文も執行されません。

週末ポジションを持ち越す際の実効レバレッジが高い程、口座がマイナスになってしまうリスクが高くなります。

口座残高がマイナスになった例

これらのマイナス残高は借金となり、FX会社へ返済する義務が発生します。

数百万円や数千万円のマイナス残高になる人もいるため、「FXは危ない」「FXは借金になる」というイメージに繋がっているのです。

マイナス残高になっても借金にならないFX会社とは?

口座残高がマイナスにならないように対策するには?

  1. 実効レバレッジを低くする

  2. 世界情勢が不安定のときは取引を見送る

  3. 週末に取引を持ち越さない

一番大切なことは、実効レバレッジを低くすることです。最大レバレッジぎりぎりで取引してしまうと、少し為替レートが動いただけで強制ロスカットになってしまう為です。

また、世界情勢が不安定なときやどこかの国で総選挙があるときは、週末に取引を持ち越さないようにすることで、口座残高がマイナスになるリスクを減らすことができます。

関連記事 証拠金維持率とは

マイナス残高分を返さなくても良いFX会社とは?

口座残高がマイナスになる理由やマイナス残高は借金になることを前述しましたが、口座残高がマイナスになってしまっても借金にならないFX会社が存在します。

それは、「マイナス残高リセット」のサービスを提供するFX会社です。

「マイナス残高リセット」とは、その名の通りマイナス残高をリセットしてくれるサービスです。

マイナスの金額分はFX業者側で補填してもらえるので、投資金以上の損失をすることなくリスク限定の取引をすることができます。

海外FX業者の「XM」がマイナス残高リセットを提供

マイナス残高リセットは、海外FX業者のXM(XM Trading)や一部の海外FX業者がサービスを提供しています。

XMは、Trading Point Holdings Ltdが運営する商標(ブランド名)です。XMグループは、全世界196ヶ国20言語で70万人のトレーダーに利用されています。

日本語のサポートも充実しており、日本語サポートを利用したい場合は、Trading Point (Seychelles) Limitedがシェーシェル国にて運営している「XM Trading(https://www.xmtrading.com/jp/)」から口座開設を行います。

ちなみに日本国内では、顧客の損失を補填することを法的に禁止しているので、国内FX業者にはマイナス残高リセットのサービスはありません。

そのため、国内FX業者を利用してマイナス残高になってしまった人は、投資金以上の損失をしてしまう人が多くいます。

マイナス残高リセットを提供できる理由

海外に拠点を置くFX業者は、世界中に顧客(個人投資家)を抱えています。もし、顧客の中の誰かがマイナス残高になり追証が発生しても、各国に行って回収するのは実質不可能です。

それならば、「マイナス残高は支払わなくても良いということをサービスにしてしまおう」という背景から、マイナス残高リセットが提供できています。

また、海外FX業者のXMはNDD方式の取引を採用しています。NDD方式は、顧客が負けると(損すると)FX会社も損をし、顧客が勝つと(稼ぐと)FX会社も利益になる仕組みです。

敗者復活戦のようにマイナス残高をリセットし、再度顧客に取引してもらうチャンスを与えることでFX会社の利益にも繋げられることもあります。

マイナス残高分はFX会社が補填?

顧客のマイナス残高をFX会社が補填しているのなら赤字になってしまうのでは?と疑問に感じるかと思いますが、マイナス残高やボーナス分も考慮した上でスプレッドが多少高く設定されています。

スプレッドが高いとは言っても、主要通貨ペアの平均スプレッドは1.7pipsなので、他の海外FX業者とさほど変わりはありません。

スプレッド(Spread)とは、売値と買値の差のことです。この差額がFX業者への利益となります。

多くの人が取引したスプレッドでマイナス残高は補われているのです。

FXで口座残高がマイナスになり借金になるときのまとめ

FXは、証拠金取引という仕組み上、口座残高がマイナスになるリスクは避けられません。

いつどんなときに為替が急激に動くか誰も想像がつくものではないので、「自分は大丈夫!」と思っていても投資金以上の損失になってしまうこともあります。

投資金以上の損失(借金)にならないためにも、マイナス残高リセットのサービスは必須となります。XM以外の海外FX業者でもマイナス残高リセットを提供しているところもあるので、よく調べた上でFX取引を始めましょう。

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